2016年6月21日NHKで放送の番組「あさイチ」で紹介された「過炭酸ナトリウム(かたんさんなとりうむ)」に関する情報です。
2018年8月22日の水筒特集でも紹介されました。
あさイチの過炭酸ナトリウム
番組ではマイボトルやポットの茶渋を落とす洗剤として「過炭酸ナトリウム」が最適だと紹介されていました。
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あさイチでは過去にも何度もこの「過炭酸ナトリウム」が登場するのですが、今ひとつ視聴者には伝わっていない感じがしますね。
もっとも一般的な「漂白剤」と言えば液体の「ハイター」などに代表される「塩素系(えんそけい)」と言われる洗剤ですが、「過炭酸ナトリウム」はこれらの漂白剤とは成分が違う「酸素系(さんそけい)」という漂白剤です。
これを間違うと、ステンレス製のボトルなど劣化したりサビたりしてしまうので、絶対にハイターなどで漂白しないようにしましょう。
「塩素系」と「酸素系」、字でいえば「塩」と「酸」だけの一文字の違いなので、この2種類の漂白剤は間違いやすいです。
おそらく「あさイチ」では、そこを混同しないように「過炭酸ナトリウム」という呼び方をしているのではないでしょうか。
酸素系漂白剤
漂白剤の種類や性質に関しては「石鹸百貨」というサイトの解説がわかりやすいので、気になる方はそちらをご覧ください。
こちら→漂白剤の種類と特徴 – 石鹸百科
ここでは簡単に「過炭酸ナトリウム」はどこで手に入るかについて解説します。
一番メジャーな「過炭酸ナトリウム」といえばシャボン玉石けんの「酸素系漂白剤」ではないでしょうか。
うちでもヘビロテで使用しています。もう20年近い愛用者です。
メジャーといいつつ、一般的なドラッグストアやスーパーなどではあまり見かけませんね。
生協などにあります。あと東急ハンズやロフト、自然食品のお店とか、有機食品のお店、無農薬野菜などの専門店にあります。
お値段は「液体ハイター」などの塩素系に比べると少しお高くて400円前後です。
安いのでつい液体ハイターなどを買ってしまうのですが、過炭酸ナトリウムは使ったあとは炭酸ソーダと酸素、水に分解するので生分解の必要がなく、環境にもあまり負荷をかけません。この点が「環境にやさしい」と言われているため、あさイチなどでも何度も紹介されているのだと思います。
シャボン玉石けんの「酸素系漂白剤」以外にもオカモト製、
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地の塩社のもの、
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太陽油脂のブランド「パックス」のもの、
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・・・など、無添加せっけのメーカーがだいたい「酸素系漂白剤」という商品名で売りだしています。
成分を確認しよう
これはどうなのかな?と思うものはパッケージに必ずある成分表示を確認しましよう。
成分が「過炭酸ナトリウム」となっていれば間違いないです。
また「過炭酸ナトリウム」は必ず粉末です。液体の漂白剤は液体という時点で「過炭酸ナトリウム」ではありません。
メジャーな洗剤メーカー、例えば花王などの粉末の「キッチンハイター」なども酸素系の漂白剤ではあるのですが、成分には過炭酸ナトリウム以外にも界面活性剤などが添加されています(詳しくは花王のサイトへ)。それが悪いというわけではありませんが、できれば成分が「過炭酸ナトリウム」だけの「酸素系漂白剤」が安心だと思います。
楽天で探す方はこちら 過炭酸ナトリウムの漂白剤の一覧
過炭酸ナトリウムの注意点
あさイチでは「ステンレスには使える」と言っていました。
確かに過炭酸ナトリウムはステンレスを劣化させないという点では液体ハイターなどに比べ使いやすいのですが、ステンレス以外の金属(鉄や銅など)にはやはり不向きです。
まちがって鉄器や銅鍋の洗浄や漂白に使用しないようにしましょう。
詳しくはこちら→石鹸百貨「過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)とは」