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まゆゆの新ドラマ「サヨナラ、きりたんぽ」に秋田県が申し入れ

2017/05/12

「サヨナラ、きりたんぽ」がタイトル変更へ

 テレビ朝日が制作し2017年4月から放送予定の、女性アイドルグループAKB48チームBのメンバーである“まゆゆ”こと渡辺麻友主演の連続ドラマ「サヨナラ、きりたんぽ」に関する情報です。

 「平成の阿部定(あべさだ)」「未だかつて無いセンセーショナルなヒロイン」「おかしくも刺激的な世界」として、まゆゆがきわどいヒロインに挑むのが見どころのドラマだそうですが、「阿部定」といったら今でも、彼女の起こした猟奇的な殺人事件「阿部定事件」を知る人は多いはず。

 一言で言うと阿部定事件は「愛人の男性を殺害し、局部を切り取った事件」です。

 そこへ「きりたんぽ」とタイトルをつけてしまったら、これはちょっとやり過ぎかもしれませんね。


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「サヨナラ、きりたんぽ」とは?

 テレビ朝日の公式サイトによると「“純愛を貫き通すため”“理想の男性に裏切られた復讐のため”“愛の方向性がズレたため”出会ったサイテー男たちを成敗してしまうのです!」という内容のドラマだそうです。

 公式サイトにはひとことも「阿部定」とは書いてないんですが、


 「なんと、平成の阿部定です」とご本人がツイートされているので、「きりたんぽ」イコールあれなのか?と、連想するのは間違いないですよね。

阿部定事件の詳細



 事件が起きたのは1936年(昭和11年)5月18日といいいますから、今からおよそ80年も前の戦前の出来事です。

 それでもその後繰り返し、この事件は映画やドラマのモチーフになっており、同様の事件が起きる度に「○○の阿部定」と容疑者が呼ばれることから、「阿部定」という名前はもはや記号化しており、連想するものはだいたい皆ひとつです。

 一昨年にも、妻の浮気相手に激怒した男性が、その相手の局部を切断するという事件があり、この容疑者も「平成の阿部定」「男版阿部定」と呼ばれています。

 かなり前ですが、アメリカで同様の「局部切断事件」が起きた時も、「アメリカの阿部定」という呼称がワイドショーなどで頻繁に使われていた記憶があります。



 80年経過しても、いまだ語り継がれる「阿部定事件」と、阿部定という未曾有の妖婦に、創作意欲が掻き立てられる製作者側の意図はわかりますが、そのタイトルに「きりたんぽ」というキーワードを使ったことはどう考えてもデリカシーがない上、センスも疑います。


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秋田県が申し入れ

 このタイトルに秋田県が抗議しました。

 秋田県の特産品、「きりたんぽ」のイメージを損なうおそれがあるとして、テレビ朝日にタイトルの変更などを申し入れたそうです。

 ニュース→「きりたんぽ」男性の局部切断イメージ 批判相次ぎ…テレ朝がドラマタイトル変更

 テレビ朝日のドラマ公式サイト「サヨナラ、きりたんぽ|テレビ朝日」によると「企画・原作は、稀代のヒットメーカー・秋元康」。

 脚本は「脚本として参加した映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年)では、第36回日本アカデミー賞優秀脚本賞も受賞」した「新進気鋭の脚本家・喜安浩平」だそうです。



 タイトルをつけたのが秋元さんなのか、脚本家なのか、一般人は知る由もないわけですが、センスもなければ良識もない、奇をてらうにしても、あまりにお粗末な展開ではないでしょうか。

そもそも、阿部定は純愛物語

 個人的には、阿部定という人は、ただのスキャンダラスでクレイジーな存在ではなく、どちらかというと純粋で不器用な、悲劇の女性だと思います。

 阿部定事件も、成敗するためとか、相手に苦しみを与えるために起こしたわけではなく、ねじれた愛情、深すぎる思いが起こした出来事であり、阿部定事件をモチーフにした作品の多くは、そういった描き方をしています。

 だから「局部切断」というだけで「阿部定」を連呼するのも、実は間違っていると思うは私だけでしょうか・・・・。


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愛のコリーダ

 阿部定事件をモチーフにした作品といえば、、1976年公開の日仏合作映画、大島渚監督の「愛のコリーダ」ではないでしょうか。

 公開当時、『愛のコリーダ』事件裁判があったり、センセーショナルな内容が物議をかもしたりと、なにかと話題になった映画ですが、最近改めて見たら、奇妙な哀愁があって、せつない内容でした。

 ちょっと驚いたのは「愛のコリーダ」で定を演じた女優の松田英子さんが、すでに他界されているということでした。

 「愛のコリーダ」は2017年3月8日現在、動画配信サービスhulu(フールー)で視聴できます。

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 その他、阿部定事件をモチーフとした映画は黒木瞳さん主演・大林宣彦監督作品の「SADA 戯作・阿部定の生涯 」。



 杉本彩主演の「JOHNEN 定の愛」。



 ・・・などがあります。

 渡辺淳一さん原作の「失楽園」や「愛の流刑地」も、男女が不倫の果に悲劇的な結末を迎えるという点では、阿部定事件がベースにあると言っても過言ではないと思います。

 いずれにしろ、「阿部定」をモチーフにするなら、余計なキーワードはいらないですね。
 「愛」「情念」「妖婦」これ以上の言葉はいらないと思います。

 じゃあいったいドラマタイトルから「きりたんぽ」をとって、何にするのか?
 「局部」「恥部」「男性自身」を遠回しに、コミカルに、誰にも不快感をあたえずに言い換えることって可能なのでしょうか?
 「息子」「いちもつ」「あそこ」「あれ」「ナニ」・・・・・どう考えても、タイトルにその暗号は無理な気がする。

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