ウォーキングデッド シーズン8
アメリカのドラマ「ウォーキング・デッド」のシーズン8のあらすじ(ネタバレ)です。
★過去の全エピソードのリンクは→海外ドラマあらすじ一覧をご覧ください。
今回動画配信サービス「hulu」のオンライン試写会に当選して、実際の日本の放送より早く視聴できました。
オンライン試写会はこれまでも開催されていましたが、今回初当選でした!
第一話のあらすじを速報でお伝えします。
ネタバレとなっておりますので以下ご注意ください。
・・・と、その前に、シーズン8第1話のラストにあった「ジョージ・ロメロに捧ぐ」の献辞を見て、思わず泣きましたね。
忘れもしない1978年、私はリアルタイムで映画館でジョージ・ロメロの代表作「ゾンビ」を見たものです。
レイティングなんてものもなかったあの時代、あんなグロい映画を小学生の我が子に見せたうちの親もどうかと思いますが(笑)、あれがなかったら今ウォーキング・デッドにハマってもいなかったことでしょう。
2017年7月に肺がんによってゾンビ映画の第一人者だったジョージ・ロメロ監督が他界されました。
「ウォーキング・デッド」に直接関わっていたわけではないと思いますが、もはや「ゾンビの父」と言っても過言ではないロメロ監督への追悼の意味を込めた献辞でした。
シ-ズン8第1話”Mercy(情け)”
邦題:「全面戦争」あらすじ
【概要】
ニーガン率いる救世主と戦うためアレクサンドリア、ヒルトップ、王国の人々が集結した。人を利用し奪い殺す者を葬るために共に手を取ろうと誓い、これを最後の戦いとするために皆が決死の覚悟で参加し作戦を開始する。ニーガンは必ず自分で殺すと宣言し聖域の前に陣取ったリックは、ニーガンとその腹心たちに、今すぐ投降すれば命は助けると呼びかけるが投降する者はなく、リックのカウントダウンを合図に戦いの火蓋が切られる。
目を閉じるリック。ベッドサイドに飾られた花。杖。8時22分の目覚まし時計。リックは何かを思い描いている。
目を開けて、ヒルトップにあるグレンとエイブラハムの墓を見つめるリック。住人達は総攻撃に向けての準備に余念がない。
救世主の基地にいるドワイトの元には、矢文(クロスボウの矢に、メモを忍ばせたもの)が届く。「明日」と一言、書かれたメモを見て、ペンと紙を取り出すドワイト。
タラはハイウェイで「10時28分」とつぶやく。キャロルもそこにいる。
ヒルトップ、王国、アレクサンドリアの住民が集結する。リックや、エゼキエル、マギーが、トラックの荷台に立って、人々を鼓舞するように演説する。
「死ぬべきはただ一人、そいつはこの手で殺す」
とリックが明言する。
ドワイトは急いでメモに何かを書き、クロスボウの矢にゴムで巻きつけ、フェンスのすき間から打ち返す。板に刺さった矢を抜いて、ドワイトに目で合図して立ち去るダリル。
ハイウェイで身を隠してるタラとキャロル。二人の下の道路を、大量のウォーカーが通り過ぎていく。
一人でガソリンを集めに来たカールは、「俺は撃たれた。ただ、食べ物を・・・」という男に遭遇する。カールは男を助けようとするが、リックが駆けつけて威嚇射撃で追い払う。「スパイかもしれない」というリックに、カールは反抗的な態度を見せる。
ダリルやモーガンは、各所にいる救世主の見張りや管理者を、一人ひとり殺害していく。
総攻撃へ出発の時刻まで、あと30分になる。リックは救世主の基地の見取り図を見て、大きくため息をつく。リックはジュディスにキスをし、ミショーンにキスをし、カールとハグをしてアレクサンドリアを出発する。
負傷しているロジータは、ポーチで車を見送る。
トタン板や鉄板で武装した車が、広場に集結する。ヒルトップ、王国、アレクサンドリアの住民がそれぞれ自己紹介をしたり、お互いを励まし合っている。マギーはヒルトップを巻き込んだ責任があるから、最初だけでも現場にいないといけない。妊娠第2期は戦えると冗談を言う。エゼキエルは子どもたちのために、今こそ世界を再構築するのだと言う。
ハイウェイで腕時計を見ているタラは「来るわ」と言ってカウントダウンする。キャロルの他にダリルとモーガンも合流している。曲がり角の向こうから、ウォーカーの大群がやって来る。立ち去るタラ達。自動車が爆発する。
救世主の基地ではドワイトが無線機で「おそらく不発弾が爆発したんだろう」と言いながら、爆発の様子を見に行く部下に指示を出している。
途中の道路に、針金を仕掛けているキャロルとモーガン。歩道橋に上がってタラやダリルと共に、様子を見ている。
救世主の基地の見張り台に立っていたドワイトは腕時計を見て、そっと持ち場を離れる。銃声がして、残っていた救世主の見張りの男たちが倒れる。
次々と武装した車が基地の前に集結する。銃を手にしたヒルトップ、王国、アレクサンドリアの住人たちが車から降りてきて、マギーの合図と共に銃を構える。マギーが腕を振り下ろしたのを合図に、リックが銃声を響かせる。住人たちも一斉に、救世主の基地に向かって3発、発砲する。しばらく静かにして様子を見るリック達。ドアが開き、ニーガンと部下数名が出て来る。「悪いな、会議をしていてな」と余裕ありげに笑うニーガン。
イマジネーション。花。ベッド。年老いたリック。目覚めたリックが杖をつきながら寝室を出ると、リビングルームではミショーンがお茶を飲んでいる。「一日くらいゆっくりして」と笑うミショーン・・・・
現在に戻って「悪いな、会議をしててな」と言いながら、建物の外に出てくるニーガン。そこには側近のギャビンやサイモン、人質のユージンもいる。望みは何だとニーガンに問われたリックは、ニーガン以外のメンバーに「今ここで投降するんだ」と言うが、誰も投降しない。
歩道橋の上で何かを待っているタラ達。一体のウォーカーが迷い込んできて、モーガンが「俺が行く」と、歩道橋を駆け下りていく。
救世主の基地ではサイモンが建物の中から、ヒルトップのリーダー、グレゴリーを連れてくる。グレゴリーは、ヒルトップは救世主を支持する。逆らうものは家族もろともヒルトップから追放すると公言するが、その場にいるヒルトップの住民はあざ笑うような表情を浮かべている。「ヒルトップはマギーを支持する」とジーザスが叫ぶ。
モーガンが路上の針金に近づこうとしているウォーカーを倒す。道の向こうから、こちらに向かって来る救世主の車列が見える。
救世主の基地ではサイモンが「あんたの面倒を見てきたのに、何だ!失望したぞ」と、住民から何ら支持を得られないグレゴリーに激高して、彼を階段から突き落とす。
道路では、針金に接触した救世主の車が横転し、仕掛けられた爆弾が爆発する。物陰でその様子を見守るモーガン。
救世主の基地ではリックが「参謀ども、どうするか決めろ」と言う。「時間をくれ」と言うギャビンに「今決めろ」と言うリック。無言になる参謀とニーガン。
「カウントダウンさせる気か?」
とリックは言って「OK、OK・・・10、9、8・・・」と数え始めるが、0まで数え終わらないうちに、フェイントでリックの銃声が響く。一斉に射撃を開始するアレクサンドリア、ヒルトップ、王国の住人たち。慌てて建物の中に逃げ込むニーガンたち。
道路では救世主の車が炎上している。遠くの銃声を聴いたキャロルが「始まったわ」と言う。角を曲がって、ウォーカーの大群がやって来る。タラは「あとはよろしく」と言って、モーガンと共に去る。キャロルもダリルに「気をつけて」と言い残して去る。一人残ったダリルはバイクで走り去りながら、道路わきに仕掛けられた爆弾を爆発させていく。ウォーカーの大群は、導かれて、ある場所へと向かって移動して行く。
一斉に退却する住民たち。リックとゲイブリエルは、トラックに仕掛けられた爆弾を爆発させて、救世主の建物を破壊する。足を負傷して、物陰に逃げ込んだニーガンに、執拗に発砲するリックをゲイブリエルが「個人の戦いじゃない」と言って連れ戻す。リックはポラロイドカメラでニーガンを写してから去る。
柵も建物も破壊された救世主の基地に、ウォーカーの大群がやって来る。車で逃げようとしていたゲイブリエルは「助けてくれ」と現れたグレゴリーに気づく。グレゴリーを助けるために車から降りたゲイブリエル。グレゴリーはゲイブリエルを裏切って、一人車を奪って逃げる。
その頃カールは、リックが追い払った男が気になり、缶詰を持って同じ場所にやって来る。「ごめん」と書いたメモと一緒に、缶詰を置くカール。物陰から男がそれを見ている。
広場に一旦集結したリック達。ゲイブリエルを待っているが、現れない。「作戦を実行する、行こう」と言うリック。
モーガンとタラは王国の住民と共に、救世主の衛星基地に来ている。リック、ダリル、キャロル、エゼキエルたちが一斉に衛星基地に突入する。銃撃された衛星基地の救世主が、手榴弾を投げる。「伏せて」と叫ぶキャロル。
救世主の基地には大量のウォーカーがやって来る。グレゴリーに車を奪われたゲイブリエルは、逃げ場を探している。ようやくひとつのコンテナのドアが開いて、その中ヘ逃げ込むと、暗闇の奥から出てきたのはニーガンだった。
「お前、パンツを履いているか?今からお漏らしするからな」
とゲイブリエルに不敵な笑みを浮かべるニーガン。
コンテナのまわりには、無数のウォーカーが群がってくる。
イマジネーション。「パパ」とリックに抱きつく成長したジュディス。大きなフクロウの祭りの話をするミショーンとジュディス。リックと手をつないで家の外に出るジュディス。そこには幸せな町の風景がある。
一日前に戻って、リックがつぶやく、「情けは、怒りに勝る」。トラックの荷台で演説するリック、エゼキエル、マギー。そこにはまだ、ゲイブリエルの姿もある。「今こそ始める時だ。俺達が勝つ!」と高らか宣言するリック。
・
・
・
献辞
ジョン・バーネッカーに捧ぐ
ジョージ・ロメロに捧ぐ
エンドロール
感想
原題のMercy(情け・慈悲)は、リックが演説で言った「情けは、怒りに勝(まさ)る」でした。この場合の「情け」が何を指すのかが、今ひとつわかっていない私です。
ちょっと調べたところイングランドの詩人ジェフリー・チョーサーの明言に「慈悲(情け)は正義に勝る」という言葉があるらしいんですね。これをもじったのかな?「慈悲は怒りに勝る」という明言は英語圏にないようなんですが・・・・。
そして気になる「情け(慈悲)」とは何のこと?
誰に、誰が、情けを与えるのでしょうか。リックがニーガンに情けを与えるとは思えないので、ニーガン以外の救世主のメンバーを許して仲間に入れてやってもいいということ?
今回の第1話、時間軸がぐちゃぐちゃで「明日決行する」と言いつつ、場面的にいつがその「明日」で、どこまでが「今日」かもわかりづらい展開です。
さらに謎の「未来のまぼろし」みたいな映像もちょいちょい出てくる。
なんか・・・デヴィッド・リンチの映画見てるみたいな混乱が・・・・。
もう一個、私はとても気になることがあって、それはシーズン7のラストの場面です。
「生きて虜囚の辱を受けず」と言わんばかりの様子で自らウォーカーとなったサーシャですが、今回シーズン8が始まるにあたってhuluで「ウォーキングデッド」シーズン7の16話を改めて確認しました。
そこではラストで、森を歩いているジーザスとマギーが、ウォーカーとなってさまよっているサーシャを見つけてとどめを刺すんですが、ボイスオーバーというか、その映像にかぶせてサーシャとマギーの語り合う様子が流れます。
一瞬映るのは草原のような場所で、夕日とも朝日ともつかないものを眺めているサーシャとマギーの姿。
そこに重ねて、
「互いに犠牲になりながら」
というセリフが流れます。
出会ってから、他人だった人々が家族になり、今日まで頑張って「互いに犠牲になりながら」支え合ってきた、という感じのナレーションというか、マギーとサーシャの語り合いなんだけど、私はこれを見たときに「マギー、やっぱりダメだったのか・・・」て思いました。
シーズン8への向けての暗示というか、前フリかな?と。
つまり、サーシャも犠牲になったけど、マギーも犠牲になるのではないかと思っています。
「シーズン8でのマギーの出産はない」
と関係者が語っているという情報があり、これは、私は「マギーはもう生き残れない」と勝手に解釈しました。
あくまでも、個人的なシーズン8の予想です。
だけど、シーズン7のラストのあの場面、どう見ても「天国で、共に犠牲となったサーシャとマギーが語り合う姿」にしか見えないのです。
どうでしょうか。
もちろん、予想が外れて、マギーが生き延びてほしいと思う次第です。
あと予告編でも話題になったリックの未来の姿?杖とか、幸せな町とか、成長したジュディスとか、何を意味するのか、単なるリックの理想なのか、夢なのか、妄想なのか、はっきりとしませんでした。
ゲイブリエルは、予想というか前評判ではシーズン8で卒業という噂がありますね。
あの状況で、なんで逃げずにグレゴリーみたいな裏切り者を助けようとしたんだか。
そこはやっぱり、宗教従事者ということでしょうか。
そしてなんだか、モーガンがもう「人は殺さない」と言っていた頃が嘘のようです。シーズン7のラストで、棒の先端をナイフで削って尖らせる場面が一瞬ありました(シーズン7第13話)。あそこで「今後は容赦しない」という前フリを静かにしていたんですね。
そして、「もう疲れた」とか言っていたキャロルも完全復活。
献辞にあるジョージ・ロメロに関しては最初に書いたとおりです。
もうおひと方のジョン・バーネッカーは、ウォーキングデッドの撮影中の事故により亡くなったスタントマンの方でした。
そんな事故が起きていたなんて、知りませんでした。検索すると事故の詳細は出てくると思います。
ご冥福をお祈りします。
気になった方、視聴は
★FOXチャンネルのリアルタイム配信がある「hulu」
★Amazonビデオ 見放題(シーズン7まで)
★dTV
・・・などがおすすめです。