その他

実録ジャパンライフ 私の体験談 その1

投稿日:2017年11月18日 更新日:

ジャパンライフに業務停止処分

 2017年11月17日に「ジャパンライフに3回目の業務停止命令」というニュースが報道されました。

 これを見て驚いたのは「ジャパンライフって、まだあったんだ!!」てこと。

 ハッキリ言います、私は1987年にジャパンライフのビジネスに一時携わっていたことがあります。携わっていたというより、今となっては「だまされていた」と言いたい。

 当時まだ未成年だった私は、「ジャパンライフ」が販売する高額の寝具をローンで購入しました。36回払いでした。
「大丈夫。友だちや親戚にジャパンライフの商品を紹介して、それが売れれば、あなたにもマージンが入るから、あっという間にローンなんて全額返済できるよ」
 と言われて、なかば強引に高額な寝具を買わされたのです。

 今でも被害者が多数いると知って、改めて「ジャパンライフ」の商法や、当時私が実際に体験したことを記録したいと思います。

 「ジャパンライフ」と言ったり「JL(ジェイエル)」という名称で、健康器具や寝具、磁気治療器などの購入をもちかけられたら、くれぐれもご注意ください。

 ハッキリ言って、ジャパンライフの磁気治療器で病気は治らないし、「知人に紹介してマージンをもらう」というビジネスでも儲かりません。



きっかけは会社の同僚の「大事な話」

 忘れもしない30年前の1987年、ちょうど今頃(11月半ば)の季節のこと、当時会社員だった私は同僚の男性から突然廊下に呼び出されて「あなただけに、大事な話がある」と言われました。

 まだ10代だった私は「あなただけに」とか「大事な話」とか言われて、若干舞い上がってしまいました。
(なにそれ?それって、もしかして「告白」?○○君が私に?マジで?どうしよう・・・)
 なんて思いつつ、悪い気はしませんでした。

 その男性、○○君のことを仮に斎藤くん(仮名)と呼びます。

 斎藤くんは、大事な話は今ここではできないと言い、会社の最寄り駅の近くにある喫茶店の名前を告げ、
「今夜7時、そこで待っていて欲しい。そこで話す。このことは、絶対、誰にも言わないで。××さん(当時私が一番仲の良かった女子社員)にも絶対ナイショにしてね。お店には一人で来てね」
 と言われました。

 これは絶対「好きだ」とか「付き合って欲しい」とか告白されるのだ。斎藤くんは悪い人じゃないし、嫌いでもないけど、ちょっと顔が私のタイプじゃないんだよなあ・・・などと思いつつも、ドキドキして、緊張しながらその喫茶店に向かったのを覚えています。



大事な話の中身

 夜7時、私が指定された喫茶店に行くと、斎藤くんはすでに待っていました。

 面と向かってストレートに「好きだ!」とか、もし激白されたら、なんて言っていいかわからない、どうしよう、緊張する・・・・と思っていた私に斎藤くんが言ったのは、予想外の事でした。

「実は・・・・田中さん(仮名・会社の別の先輩社員)からこの話を俺も聞いて、先週いろいろあって・・・・迷ったんだけど、俺はそれを受け入れることにした。君にも仲間になって欲しいと思って、今日こうして呼び出したんだ。簡単に言うと、田中さんと、あと何人かで、新しい会社をつくろうって話なんだ」
「え?なにそれ?独立するってこと?会社辞めて、新会社をつくるの?なにこれ、ヘッドハンティングとか、引き抜きみたいなもの?」
「いや・・・・会社はとりあえず辞めない。副業としてやるんだ。とりあえず詳しいことは田中さんから聞いて欲しい。俺が君を田中さんの家に連れて行って、そこで田中さんに説明してもらうほうがわかりやすいと思うんだ」

 そのあとは何を聞いても「詳しくは田中さんに聞いて」というばかりで、斎藤くんは何も説明してくれませんでした。
 当時私が勤めていた会社はいわゆる今で言う「IT企業」でした。
 実際独立して似たような「IT企業」を小規模ながら立ち上げる人もいたので、てっきりそういう話だと思った私です。

 とにかく、その日はもう時間が遅いということで、翌日、夜に先輩社員の田中さんの自宅に斎藤くんも一緒に行くということになりました。
「とにかく、この話は絶対に会社の人には誰もにも言わないで」
 と念を押されたので、私は誰もにも言わないで翌日、田中さんの自宅アパートを訪ねました。



ビジネスと健康

 斎藤くんに連れられて、先輩社員の田中さんの自宅を訪問しました。

 田中さんはニコニコしながら、
「いやあ、よく来てくれた。話は僕よりもっと詳しい人がいるから、その人にお願いするね」
 と言って、見知らぬ男性を紹介されました。
 あとでわかったことですが、この男性は田中さんの地元の同級生でした。

 仮にこの田中さんの同級生を太田さん(仮名)と呼びます。

 太田さんは私に名刺を差し出して簡単な自己紹介を済ませると、突然「高級羽毛布団」のセールスを始めました。
 そこで私はようやく(なんだ、結局これを売りつけたかっただけなのか。なんだかんだ言って呼び出して、押し売りかよ)と気づき、うんざりしました。

 話がこれだけなら、いくら10代の私でも「買えません。高すぎるし、必要もないし」と断って帰ることができたでしょう。

 太田さんがすすめてきた「高級羽毛布団」は敷布団や枕、羽毛掛け布団、シーツなど全部セットでおよそ40万円近い値段でした。当時(30年前)手取りで12万円の給料しかない上に、一人暮らしで食費や光熱費も自分で払っていた私には、とても買えるようなしろものではありませんでした。

 いや、今だってそんな高額な寝具セット、絶対に買わないだろう。

「これはね、ただの羽毛布団じゃないんだよ。実は永久フェライト磁石が○○個埋め込まれた健康器具で、磁気治療器なんだ。ほら、見てこの資料、この人だれだか知ってる?日本医師会会長の武見太郎先生だよ。この先生も『これからの時代は予防医学の時代だ』とおしゃっているんだ。病気になってからでは遅いの。病気にならないように、この健康器具を使って予防しながら、長生きしないとね」
「はあ・・・・」

 太田さんは私が全く高級羽毛布団や健康器具に興味がないと見るやいなや、話を巧妙にすり替えてきました。

「今、手取りで給料いくらくらいもらってるの?12万円?少ないよね。生活、苦しいでしょう。実はね、僕が今紹介しているのはただの寝具でも健康器具でもないんだ。これはあなたにとっても有益なビジネスの話でもあるんだよ。あなたがこの寝具セットを買うでしょ。そうすると、あなたも誰かにこの寝具を紹介する権利がもらえるの。そしてそうだな・・・3人の人が同じセットを買ったら、もう12万円になるんだよ。あなたが1ヶ月会社に勤めてもらうお給料なんて、この寝具3セット売るだけで稼げるんだ」

 そこで、私がちょっと顔色を変えて身を乗り出したのを、太田さんは見逃さなかった。
 少し離れた場所で、ニヤニヤしながら様子を見ていた先輩社員の田中さんや、同僚の斎藤くんも、
「いっしょにやろうよ、俺たちも仲間だよ」
「このビジネスで儲けよう!うちの会社なんて、先が見えないし、あてにならないよ。新しい会社をつくるんだ!」
 と口々に言い出して、気づいた時には私は40万円近い高級羽毛布団の契約書にサインをしていました。



30年前のジャパンライフのABC勧誘

 太田さんは私の手を熱く握って「一緒に頑張ろう!俺たちみんなで販社をつくることが今の俺の目標だから!」と言いました。
 あとでわかったことですが、「販社」とは当時のジャパンライフのシステムにあった「階層」のようなものでした。
 なんでも沢山寝具を売って、売上が一定の条件を満たすと「販社」の称号がもらえて、より有益なマージンが入るということでしたが、とにかくその時点では「儲け話」という認識だけで、私は高い寝具を契約してしまったのです。

 そして、これもあとからわかったことですが、寝具をセールスする時には「健康か?ビジネスか?」というのが一種の暗号のようになっていました。

 内部の取り決めで、決して直接、友人や知人にセールスしてはいけない決まりがありました。

 正確には「ディストリビューター」という名称だったと思いますが、この時の太田さんのようにセールストークをする人を「Aさん」と呼び、セールスされる人を「Cさん」と呼んでいたような記憶があります(逆だったかもしれませんが・・・)。

 寝具を買うとまず自分がCさんから「Bさん」に昇格する。Bさんになったら、自分が寝具を売りたいと思う人、たいていは会社の同僚や友人、のCさんを勧誘します。しかしその時絶対に「布団を買って欲しい」「磁気治療器をおすすめしたい」などと言ってはいけないと教えられます。
 Bさんの資格をもらったら、勧誘するCさんを必ず「Aさん」の元に連れて行って、セールストークはAさんにしてもらう決まりがありました。
 この時Aさんは、事前にBさんに「そのCさんには健康で話したほうがいい?それともビジネスで話す?」と確認しておきます。

 私の場合は

 Cさん・・・私

 Bさん・・・同僚の斎藤くん

 Aさん・・・初対面の太田さん

 ということになります。

 Aさんである太田さんは始め「健康」メインで寝具をすすめてきましたが、私が買う気がないとわかると「ビジネス」に話を切り替えて攻めてきました。

 Bさんは必ずAさんと二人一組で行動し、友人や知人をCさんとしてAさんに紹介する。
 これは今となっては「ABC勧誘」と言われているネットワークビジネスの常套手段。お決まりのパターンとわかるのですが、当時無知だった私は「なんとすごいシステムだろう」と感心していました。

 Bさんが直接知人であるCさんにセールスすると、Cさんは友人、知人関係にあるBさんには断りやすい。しかしワンクッションおいて初対面の第三者であるAさんがセールスすると、お互い知らない人同士なので、断りづらいうえに話は信憑性を持って聞こえてくる。

 同僚から聞いた「これで儲かるんだ」という話なら「胡散臭い」「だまされているっぽい」と疑わしくなるが、第三者のAさんから聞くと、なんだか本当に儲かりそうな話に聞こえてくるのです。



ピラミッド型の仕組み

 さらに当時のジャパンライフには、こんな取り決めがありました(1987年の話です)。

 Bさんが6人のCさんに寝具を売ったら、Aさんの資格がもらえる。
 Aさんの資格がもらえたら、自分が勧誘してきた人たち(これがCさんからBさんに昇格する)が連れて来る知人や友人(Cさん)にセールスすることができる。

     A 
     B 
   CCCCCC ←BさんはCさんをAさんに6人紹介する

 Bさんのうちは売上の10%のマージンがもらえる。
 Aさんになると売上の30%のマージンがもらえる。
 Aさんの資格を持った人が、一定期間に売上の条件(たしか、その当時は1ヶ月で一千万円)を満たすと、「販社」の資格がもらえる。

 「販社」になると、もうセールスする必要はなく、自分が連れて来た人や、そのまた知人、友人が連れて来た人たちが売上げた代金全ての何%かが収入になる仕組みで、ようするにピラミッド型の組織の頂点に「販社」の人がいて、その下の階層のAさんやBさんが「販社」を目指してせっせとCさんを見つけてきては寝具を売るというシステムでした(およそ30年前の話です)。

        販社
   A  A   A   A
  BBB BB BB BBB
 CCCCCCCCCCCCCC

 何も知らなかった無知な私は「とにかくこのセットを買わないことには、マージンをもらう資格が得られない」と言われて40万円の高級羽毛布団を契約し、その後、学生時代の同級生や、同じアパートの隣人、挙げ句の果ては帰省した時に偶然新幹線の席で隣に座っていたオジサンまで勧誘して、自分が同僚の斎藤くんにたくみに高級羽毛布団を売りつけられたように、自分もCさん「6人分」を早く達成して、「Aさん」になることを目指しました。

 商品価格が40万円もするのも当然。40万円の売上の10%4万円は紹介者のBさんのふところへ、30%の12万円はセールスしたAさんのふところへ、さらに数%は販社の売上へ、もちろんジャパンライフ本社の取り分(利益分)もあるでしょうから「高級羽毛布団40万円」といっても、実質的な原価は10万円以下だった、いや、ひょっとしたら5万円以下、もっと低いものだったのかもしれません。
 <その2へつづく>

にほんブログ村 主婦日記ブログ がんばる主婦へ
にほんブログ村

-その他
-

執筆者:

関連記事

セブンイレブンのマイボトルドリンクdropの専用ボトルを買いました

Contents1 ドロップ専用ボトル2 安心のサーモス製3 パーツが結構あります4 早速ドリンクをつくってみました5 ドロップ専用ボトルの欠点6 利点もあります7 ボトルの重さ8 普通のマイボトルと …

おネエ系ヘアメイクアーティストまとめ

Contents1 おネエ系ヘアメイクアーティストまとめ2 じゅんじゅん3 ピカ子4 オグねえ5 IKKO おネエ系ヘアメイクアーティストまとめ  IKKOさんにピカ子さん、人気のヘアメイクアーティス …

アサヒ軽金属の魚焼きグリル用スペースパンの感想

Contents1 魚焼きグリルで使用するグリルパン2 今まで使っていた安物3 毎朝使っています 魚焼きグリルで使用するグリルパン  ガスコンロの魚焼きグリルで使用するグリルパンを購入しました。  こ …

【フェリシモ】猫の顔のマシュマロ「ニャシュマロ」を買いました

Contents1 猫のマシュマロ ニャシュマロ2 届いた!3 実食 猫のマシュマロ ニャシュマロ  フェリシモの「猫」というシリーズで人気のお菓子「ニャシュマロ」を注文しました。  フェリシモの商品 …

無印良品水出しマスカット&グリーンルイボス美味しすぎってこと

Contents1 無印良品の「水出しアロマティー」2 マスカット&グリーンルイボス3 さらに美味しい飲み方 無印良品の「水出しアロマティー」  無印良品で売っている「水出しアロマティー」に関する情報 …




管理人:ヨッシー
昭和生まれの通販・ドラマ・ラジオ好き。あずき茶ともち麦でダイエットに成功した健康オタク。時短節約家事も研究中。目下の悩みは部屋中にある不用品。
断捨離はなかなかうまくいきません。