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週刊文春の「貴乃花の逆襲」を読んで思うこと

2017/11/26

日馬富士暴行事件の真相

 週刊文春の2017年11月30日号で「貴乃花の逆襲 ~キーマンは白鳳。これが密かに洩らした核心だ!~」を読んでの、私なりの「日馬富士暴行事件」の解釈です。

 ちなみに、「dマガジン」で読みました。
 「週刊新潮」も「dマガジン」で読めるので、合わせて同じ「日馬富士暴行事件」を扱った記事を読んでみましたが、はやり「週刊文春」の記事のほうが踏み込んだ内容だったような気がします。



鳥取の城北高校相撲部


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 まず「週刊文春」の記事を読んでの私なりの解釈ですが、最大のキーワードは「城北高校 相撲部」ではないでしょうか。

 「城北高校 相撲部」とは事件の当事者である貴ノ岩も在籍していた相撲部で、卒業生にも多数の元大相撲力士がいます。

 貴ノ岩はこの「城北高校 相撲部」へモンゴルから「相撲留学」し、卒業後に貴乃花部屋へ入門しました。

 同じく貴乃花部屋のモンゴル力士「照ノ富士」もやはり「城北高校 相撲部」の卒業生です。

 ちなみに「城北高校」という高校は全国に沢山ありますが、多くの力士を輩出している「城北高校」は、鳥取県鳥取市西品治にある私立高等学校「鳥取城北高等学校(とっとりじょうほくこうとうがっこう)」です。

 暴行事件が起こったのが鳥取での巡業中だったことからもわかるように、この事件の裏側には「城北高校 相撲部」と、もう一つ「モンゴル会」というキーワードが重要な鍵となっています。



馴れ合い禁止

 元々、貴乃花親方はモンゴル出身の力士同士が土俵以外で親しくすることを良く思っていなかったと言われてます。

 テレビなどの報道を見ていると、まるでモンゴル力士の集まりである「モンゴル会」がたびたび開催されていたかのような報じ方ですが、少なくとも貴乃花部屋に所属するモンゴル力士の貴ノ岩(今回、暴行された側)は、日頃、土俵以外の場所で同郷のモンゴル人力士勢と「馴れ合いの関係」になることは貴乃花親方から厳しく制限されていたそうです。

城北高校相撲部の監督のちゃんこ屋

 ところが、事件の起こった当日の一次会の会場となった場所は、暴行された貴ノ岩の母校でもあり、恩師でもある「城北高校 相撲部」の総監督である石浦 外喜義(いしうら ときよし)さんの家族が経営する地元でも有名なちゃんこ屋「ちゃんこ石浦」でした。

 本来なら、モンゴル力士同士の馴れ合いの関係を嫌う貴乃花親方が、弟子の貴ノ岩に飲み会の参加を許可したのは「恩師もいる母校の集まり」と聞いていたからだと「週刊文春」は報じています。

 しかし、いざ貴ノ岩が会場の「ちゃんこ石浦」に行ってみると、そこには白鵬や日馬富士、鶴竜の「モンゴル三横綱」も同席していました。

白鵬と石浦監督の関係

 実は、「城北高校 相撲部」総監督の石浦外喜義氏の長男は、幕内十両力士「石浦将勝」関です。

 白鵬は、引退後の部屋創設を見据えて内弟子を抱えており、その内弟子というのが石浦総監督の長男「石浦将勝」関なのです。

 さらに白鵬は、自身の甥も城北高校に通わせるなど、「城北高校 相撲部」や石浦総監督とは非常に深い関係性があるのです。

 ですから当日、その石浦総監督の家族が経営する「ちゃんこ石浦」で酒席が開かれるとしたら、当然白鵬も招かれ、白鵬が招かれるならと他のモンゴル力士も顔を出したということだったようです。

ラウンジ「ドマーニ」

 一次会の「ちゃんこ石浦」では、現役の城北高校相撲部の後輩なども同席し、会はなごやかだったと言われてます。

 問題が起きたのは二次会のラウンジでした。

 これは週刊文春では「ラウンジ D」としか報じられていませんが、同じく「dマガジン」の週刊新潮を読むと鳥取駅から徒歩10分くらいの場所にあるラウンジ「ドマーニ」と実名で報道されています。

 「ラウンジ」とは西日本でよく使われる名称だと私は思います。大阪や中国四国・九州地方ではクラブほど高級ではないけれど、スナックよりは品が良いという雰囲気の酒場を「ラウンジ」とよく呼んでいます。
 あまり「銀座のラウンジ」という言い方は聞いたことがないけど、「北新地のラウンジ」とか「鳥取のラウンジ」だとお店がイメージできますね(東日本だとできないか?)。いずれにしても、ホステス風の女性従業員がいて、お酒を飲むちょっといい雰囲気のお店が「ラウンジ」です。

 日馬富士が貴ノ岩を暴行したのは、二次会のラウンジのVIPルームだったそうです。



結局、何が原因なの?

 「dマガジン」の週刊文春、週刊新潮、両方の報道を読むと、結局、原因と言われるものは明確にはなっていないのですが、週刊文春が「この日の二次会は、勢いに乗る貴ノ岩に先輩三人がクンロク(制裁)を入れる場だった」と報じているのが気になりました。

 つまり、今年の初場所で貴ノ岩は初顔合わせだった白鵬に勝っています。

 さらに、別の飲み会で「俺は白鵬に勝った」と発言していたことが、先輩モンゴル力士の耳に入って反感を買っていたとも言われています。

 その上、ふだんモンゴル力士同士の集まりには参加しない貴ノ岩をよく思っていない先輩モンゴル力士の思いもあり、あいつにはひとつ痛い目にでも合わせて、態度を改めてもらおうという思惑があったのではないでしょうか。

 が!しかし!これこそが貴乃花親方の警戒していた「土俵以外の場所での馴れ合い」でした。

 一部では「暴行はされたものの、すぐに和解した」とも報じられているこの事件を、ここまでの騒動にしたのは他でもない「土俵以外の場所での馴れ合い」を嫌い、警戒する貴乃花親方の思いがあったからだと言えます。

モンゴル勢に染まればクビ

 貴乃花親方が最も嫌っているのは「馴れ合い」です。

 ガチンコで相撲をとれ。土俵の外で馴れ合うな。これが貴乃花親方の心情なのです。

「モンゴルグループに染まったらクビだ」
 と以前から厳しく貴ノ岩には言い聞かせていたと言われている貴乃花親方。

 貴乃花親方が一番問題としたのは、暴行があったとか、怪我をしたとかではなく、ガチンコで相撲をとるはずの力士が、土俵とは別の場所でまるで「アメとムチ」のような「暴力→和解」という出来事を起こしていること、それが問題だということです。

プロレスラーの悪役

 昔、プロレスが全盛だった頃に、よく聞いた笑い話で「あんな風にリングでは戦い合っているプロレスラーの悪役と人気者も、リングの外では仲がいいらしいぞ」「プロレス会場の公会堂に早めに行ったら、悪役レスラーと人気レスラーが仲良くキャッチボールしてたぞ」というのがありました。

 「ガチだ」「いや八百長だ」と言われ続けていたプロレスの人気が衰退していったのは「実は悪役レスラーもいい人」「本気で殴り合っているわけではなく、技術で見せているのだ」「格好良く負けるのも、プロレスの技」などと言われ始めた頃からでした。

 大相撲でも数年前に八百長疑惑が大問題になったばかりです。

 ガチンコで戦っているとばかり思っていた大相撲まで、裏で勝ち負けのやり取りが金銭を介して行われているというものでした。

「大相撲はガチンコだ!」
 貴乃花親方が声を大にして言いたいのは、そういうことではないでしょうか。

 ガチンコである以上、土俵の上では戦う相手となる力士同士が、日常的に仲良くしているのは問題がある。
 特に「モンゴルグループ」は日頃から同郷の力士同士で集まって何かをしている。

 そこに八百長があろうがなかろうが、「李下に冠を正さず、瓜田に履を納れず」の精神で、疑わしいことはやめるべきだ。そんな思いが貴乃花親方にあったのではないでしょうか。

 その問題提議のために、相撲協会への連絡もなしに、ダイレクトで警察へ被害届を出したのだと私は思いました。

 こんな風に土俵以外の場所で「お前、俺をなめるなよ」という制裁が加えられたら、いくら八百長でなくても、土俵で対戦した時にトラウマがよみがえって負けてしまいそうです。
 本当に強い力士なら、脅されようが締められようが、ガチンコ対決のときには全力で勝ちに行くのかもしれません。
 だけど、はやり「俺をなめるなよ」という恐怖心を日頃から植え付けられてしまったら、勝敗に影響すると思います。

 「週刊文春」「週刊新潮」の報道から、私は貴乃花親方の「馴れ合いはダメだ」という強い意志を感じ取りました。

 かつて問題となった大相撲の八百長疑惑が金銭の授受によるものだとしたら、今回の暴力事件は、一見「八百長」とは無関係なように見えているものの、「土俵以外の場所で、暴力で後輩を精神的に追い詰める」「俺に逆らったら恐ろしい目にあうと知らしめる」という意味においては、精神的プレッシャーを勝負以外の場所で与える「また別の種類の八百長」ではないのか?と私は思うのでした。

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