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「あたしおかあさんだから」の何が問題なのか?

投稿日:2018年2月8日 更新日:

「あたしおかあさんだから」騒動



 有料動画配信サイトhuluで配信されている「だい! だい! だいすけおにいさん!!」という、元NHK「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さん、横山だいすけさんのコンテンツの中で歌われた「あたしおかあさんだから」という歌が、
「母親に自己犠牲を強いている」
「子供が母親に気を使ってしまうのでは」
 という批判を受け、騒動になっています。

 hulu側ではすでに問題となった歌のパートは削除されているようです。

 huluヘビーユーザーなので確認したけど「だい! だい! だいすけおにいさん!!」自体は配信されていて、第1回から第9回まであります。
 さらに「好評につき、シーズン2が4/6 (金)(2018年) から配信スタート」と第9話の解説欄に表記されているので、今後も続くようです。

 huluではテレビ番組や映画も配信されていますが、「だい! だい! だいすけおにいさん!!」は製作者の部分に『「だい! だい! だいすけおにいさん!!」製作委員会 huluオリジナル』と表記されているので、huluのオリジナルコンテンツです。

 以前、某人気女性歌手がラジオで「35歳になるとお母さんの羊水が腐ってくる」と発言して大炎上した騒動がありました。

 あの時も思ったけど、このての騒動ってそもそも、世に出る前に製作者やスタッフ側で、
「これはヤバくない?」
「これは良くないよ」
 という判断がなぜできなかったのでしょうか?

 まさか「炎上」覚悟で世に出したとしたら、最大に批判されるべきはプロデューサーとか、製作者とか、放送作家とか、その人たちだと私は強く思います。

 それらの「製作者側」はまったく姿かたちも見えなくて、作詞した人が謝罪したり、歌を歌っただけのだいすけお兄さんまでブログで謝罪したり・・・というのは完全に製作者側の責任逃れであり、罪のなすりつけですよね。

「男」のお前に何がわかる

 とはいえ、この騒動の最大のポイントって、
「男のお前に何がわかる」
 てことではないかな、と私は思っています。



 書き直さないで~!!

 問題はそこじゃないから!!

 私はね、そもそも男性にこのような「おかあさんの気持ちを代弁したような歌」の歌詞を依頼した原点からして、間違いだったと製作者側が気づくべきだと思います。

 炎上狙いなのか、それとも「ド天然」なのか、そのあたりの「のぶみ氏」のパーソナリティは知らないし、知りたくもないけど、何度書き直しても、
「男のお前に何がわかる」
 と、私は言いたい。

 言い続けたい。



「おかあさん」になってわかる子育て格差

 言いたいことは沢山あるけど、長くなるのでひとつだけ。

 私は「おかあさん」になって痛感したのは、ある「格差」でした。

 経済的とか、社会的地位とか、そういうことではなくて、「ワンオペ育児」という言葉に代表されるように、「おかあさん」と一言でいっても、その「おかあさん」をとりまく「子育て環境」に大きな格差があると思います。

 簡単に言うと、私個人の場合「ワンオペ、ワンオペ、ああワンオペ」てことです。夫は仕事で不在がち。自分の両親はすでに亡く、夫の両親も寝たきりの義父の介護で、義母に子育ての手伝いなんて頼めない。兄弟も未婚で育児経験皆無の弟や妹では何の役にもたたず、結局「ワンオペ、ワンオペ、ああワンオペ育児地獄」なわけです。

 一方、知り合いのママ友の中には、実家の両親が健在なうえ協力的で、時々子供を預けてリフレッシュできる人もいる。

 あるいは夫が育児に積極的で、なおかつ頼りがいがあり、半日くらいなら子供を安心して預けられる(うちは真逆でまったく無理だった)。

 親や夫に頼れなくても、子育て経験のある姉妹が近所にいて、最悪(体調不良とか)の時は助けてもらえる。

 身内に頼めなくても、経済的に余裕があるので、ベビーシッターなどに頼める(神田うの、みたいな・・・)。

 そういう人もいるわけ。

 うちの場合もろ、お隣のご家庭が「夫が超育メン」で、料理はできる、寝かしつけは得意、お裁縫まで上手(うちの夫は全滅)だったので、私は指をくわえて「羨ましい・・・」と見ておりました。

 そしてワンオペ、ワンオペ、ああ朝も、昼も、夜も、私一人で食事、おむつ、散歩、買い物、食事、お風呂、寝かしつけ、夜泣き・・・・思い出しただけで目の下にクマが復活しそう。

 そういった「子育て環境格差」の中でも、ワンオペ育児を日々強いられている人は最下層なわけ。たった10分、いや5分でいいから、一人で外出させて・・・と何度思ったことか。

 「あたしおかあさんだから」の歌詞は、そういったワンオペ育児、たった一人で誰にも頼ることができずに子育てしている人の胸をエグルと思いました。

 私自身はもう、子供も小学生になったので、多少の「一人の時間」は持てるけど、今、まさに、乳幼児の子育て真っ最中の人が聴いたら、応援歌とはほど遠い、重圧や閉塞感を感じる内容だと思います。

 「つらい」とか「きつい」とか、言ったらいけない。我慢をしなくては・・・ただでさえそんな思いで歯を食いしばって耐えている「おかあさんの」の気持ちを、あの歌詞は代弁したわけではなくて、あからさまにして、ただそれだけ。何か解決策を提示したわけでもなく、気力がわいてくるようなメッセージを込めたわけでもなく、明るい気分になれる未来を見せてくれたわけでもなく、ただ、あからさまにしただけ。

 なぜマイナス面だけを歌って、プラス面には目を向けないのか。まるで我が子に「お前が生まれて不幸だ」と言っているようにも感じる。
 そして、さまざまな自己犠牲は「おかあさんだから」ではないのです。

 早起きや、走れる服や、短い爪は「おかあさんだから」ではなく、その人が子育て環境の格差の最下層にいるから強いられている状況なんですよ。

 経済的な余裕や、周りの協力がある人は「おかあさん」でも5時起きなんてしなくていいし、走れない服を着て、ハイヒールをはいて、ネイルをばっちりやってますって。

 「おかあさんだから」じゃなくて「最下層だから」とか「格差の底辺だから」さまざまなことを我慢しなくてはならない、と思うの。

 わかりやすい例えだから使わせてもらうけど、神田うのは「おかあさん」でもベビーシッターに子供を預けてバリバリ働いてますけど。髪も服も爪も、独身時代とそんなに変わらないファッションですけど。

 つまり、いったいどんな人をモデルにしたのか、いったいどんな人にリサーチしたのか、知らないけれど、あの歌にうたわれている「おかあさん」てかなり格差の下の方・・・私もなんだけど・・・だと思う。そこが、一番、私は嫌いだ。
 お前は誰も助けてもらえない、ワンオペ育児の人・・・・て歌われている感じがする。

パタパタママ

 大昔「パタパタママ」という曲も問題になりましたよね。

 ウィキペディアには「子供だけでなく親(特に育児に勤しむ主婦層からのリクエストが非常に多かったという)からも強く支持された」て書いてあるけど、ウソでしょ、批判もあったよ。
 今回と似たような、専業主婦の一日を歌った歌だけど、何らかの問題定義がなされていたはず。
 ネットもSNSもない時代だったので、あまり大きくは取り上げられたなかったけど、一部の雑誌やなんかに批判的な記事が出たと記憶しています。

 だいたい、そういうものも、男主導で世に出しているんだろう。

 「あたしおかあさんだから」にしてもそうだけど、なぜ、男が「おかあさん」を題材にして歌なり、物語なり、世に出そうとするのか。

 男の言う「おかあさん」は、夫から見た「妻」の「おかあさん」ではなく、いくつになっても「自分の母親像」だよね。
 それを40、50のおっさん目線で「おかあさんだから」て言われても、マザコン男の願望みたいで「キモイ」としか思えない。それは君のおかあさんの姿であって、今の時代に生きる母親の有り様ではない。
 21世紀の今でも、男側からみた「おかあさん像」てのがあの歌の歌詞のようなものだということも、軽い衝撃。結局女性の社会進出とか、男女雇用機会均等とか言っても、女の「あがり」はあの歌のような「おかあさん」てことなのか?

 偶然にも先日急逝された元フジテレビアナウンサーの有賀さつきさんのブログに、いつごはんを食べたかな?何時間寝たかな?自分のことは後回しの日々を15年も続けてはいけませんね。て書き込みがあるんですよ。これって、この歌詞に歌われているような「おかあさん」のもろど真ん中ですけど、胸が痛いですね。
 ある意味「あたしおかあさんだから」にこれだけ批判が殺到するということは、有賀さつきさんのような「抱え込むタイプ」の女性が、まだ幼いわが子を残して早逝するようなことが少しでも減っていくことにつながっている、と思いたい。

 我慢なんかしちゃいけないし、後回しにしちゃダメ。

 そして、繰り返すけど、謝罪すべきはこういうものに「OK」や「GOサイン」を出した番組制作の責任者であって、作詞した人はそれはそれで、言論の自由でもあるし、謝る必要はないと思う。

 もちろん、歌った人は、完全に被害者の方だよね。
「ぼく、こんな歌、歌えません!」
 とは言えないだろうし。

 私、別にだいすけお兄さんのファンでも何でもないけど、コンテンツ製作者はダンマリで、作詞者や歌った人が謝罪するなんて、汚いしズルい、と思った。

 以前の能町みね子さんの騒動の時も日テレの責任者は最後まで謝罪しなかったよね。
 結局これ以上騒動が広がって、騒ぎが大きくなるのが嫌だからと、能町さん側で泣き寝入りみたいな感じになった。

 今回もか、日テレ。

 日テレ(現在huluの親会社は日本テレビ)はもちろんこの「あたしおかあさんだから」騒動を報道しないだろうけど、他局はいっその事、もっと炎上させてみたらどうだろうか。

『追記』
 ネタ元があるという情報も。

 ■こちら>>LICOオフィシャルブログ「ママの毎日」

 書籍化もされているカリスマブロガー「LICO」さんのブログです。

 前半は「あたしおかあさんだから」の歌詞に似てるけど、後半でひっくり返すような展開があって、こちらはリアルに泣けます。さすが女性が書いただけあって、実感こもっている。それにこのブログの内容なら、前半に「自己犠牲」の事例を列記する意味もわかる。最後まで読んだらちゃんとマイナス面とプラス面が書かれていて、未来の展開が明記してあるもの。これであらゆる疑問が氷解した。本来、言いたかったことってこういうことだったのでは?と言う内容。

 これがもしネタ元だとしたら、騒動は別の問題になりますが・・・


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管理人:ヨッシー
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